ラッフルズ・ホテルに行ってきた

この3月から8月、本当に……本当に俺は働きました。

オーナーにエアコン使いすぎと文句を言われ……ちびっ子たちの騒音に耐えながら授業をするのも苦痛でした。ええ、ええ。コロナちゃんは落ち着かないし。

というわけで、思い切って! シンガポール最高級ホテルに一泊してきました。 「BLACK BLOOD BROTHERS」っていう、全くライトじゃないライトノベルの舞台のひとつ。

これのヒロインがいったん日本戦線を撤退したあとに、対吸血鬼戦線を張るのがここ、シンガポールラッフルズ・ホテルなんです。

歴史吸血鬼バトル群像劇が好きだったら間違いなくハマると思うんで、読んでいただきたい。 ホテルの格は堂々の五つ星、お値段は一泊=家賃。全室スイート。ドレスコードはスマートカジュアル。要するに「ガチなタキシードやドレスじゃなくて良いけど、Tシャツにスニーカーはだめ」な感じ。俺はスラックスにジャケット着用、下は普通のカットソーでいきました。当然革靴磨いていきました。 ただ、今回はコロナの影響でステイケーションが進んでいて、地元の人は超ラフな格好していましたし、ポロシャツにチノパンの人もけっこういたかな? ガチな最高峰でしたが……行く価値は十分にありました。

白亜ってこのことを言うんだな〜、とか思いながら中に入ります。 実は10年前に観光で写真をとりに来たんですが、当然そのときは泊まっておらず、ほぼ素通りでした。マハラジャスタイルだっていうからドアマンの写真撮ったけど。← チェックインは予約確認のあと、部屋に通されてから。

シンガポール人の英語は正直聞き取りづらいんですが、ここの人たちはきれいなブリティッシュイングリッシュです。コロナ対策でできるだけロビーに人を集めないということらしく。 あ、日本人らしき受付の人もいたので、たぶん日本語通じます、ここ。試してないけど。 部屋に通されましたが…… なにこれ家じゃん、とつぶやきました。

借りてる部屋、この部屋のエントランスより小さいぞ? あと音声入ってるんで動画は載せませんが、カーテンがね!? 全自動なんだぜ!? 無駄に動画撮って知り合いに送りつけましたが「YouTuberかよ!!」と良い反応。「カーテン自動なのにドア手動www」というナイスツッコミもありがとう。 いや、そりゃーね、貴族なんもしなくなるよ。まじで。エアコンもカーテンもアイパッドの時代か。すげえな? 当たり前ですが湯船があって、しかも足伸ばせるレベル。いや、これはすげえな? シャワールームと別に湯船。なにこれ、俺一人なんだけど?

ベッドは恐ろしいほど大きいキングサイズ。 クイーンサイズのツインと選べるんで迷わずこちらに。だって自分だけだもん。

どういうわけか日本語の番組も写るんですが、NHKつけたら英語で話し出しました。なんでや。

せっかくなのでわかる言語片っ端から見てみたんですが、最後に落ち着いたのはVS嵐でした。

ゲンガーの裏話 「オイラ知ってるんだよ。こんなところまで来てスプラトゥーンやってたんだよ。でも準備が悪くて左右に持ってジョイコン使ってたから、下手くそすぎてタコくんかわいそうだった!ばかだとおもった!」←ゲンガーおまえ

いつもは近所のニワトリとかちびっ子の泣き叫ぶ声で朝に叩き起こされるのですが、 久々に7時間ぶっ通し睡眠をとりました。いや、これまじで精神衛生上すげえ良い。 アラームを設定しといたんでしっかり起床。これまた付属してるアイパッド先生。 楽しみにしてた朝飯にいきます!! さぞ旨いのだろうと期待してたんですが美味しかったです。

オムレツ、 卵・バター・牛乳ちょっと・鶏挽き肉・胡椒・パプリカ細切り・クミンパウダー・パクチー粉末 が入ってた模様。 実は、かなり味覚が良くて、具材判別ある程度できるんですよ笑 便利でしょ?

部屋に戻る道すがら、気になってた写真ギャラリーを見ました。 知ってたけど超一流ホテルってやつなので、有名人多いんだろうな〜と思ったら…… エリザベス女王。ウィリアム王子夫妻。クリントン元大統領。あちこちの国の国家元首。 ……そういう格か。 ラインナップにびびり散らしましたが、しみじみとちょっと考えたこともあります。

考えたのはこんな感じで。

自分はほんとに一般のサラリーマンで、このコロナ騒ぎがあって値下げしてるから来てみたんだけど。 こんなところに当然のように泊まる人もいれば、一日の糧を得るのに必死な人もいる。 ストレス山積してたし、いろんなめぐり合わせで来ただけで。 この「いたれりつくせり」感は素晴らしいけど、これを当たり前だと思ったらだめだな〜と思いました。たまの贅沢だから良いんだよ、これ。 国家元首レベルの人たちは、これしか知らないんだよなー、と思う。 そんな人達が政治を動かすのが今の世界なのだけど、どこか歪んでいる気もする。本当は、貴族の世界も一般人の世界も、どっちも知って初めて上に立つ器になるんじゃないのかな。いや、あちこちの国の国家元首を非難するつもりはないけど。 ここで飲むシンガポール・スリングも良いんですよ。

でも、汗水垂らして働いたあとのコーラも最高なんだぜ、って教えてあげたい。

そんな難しいこと考えながら、おなかすいたな〜とつぶやいた朝でした。